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2007.11/11(Sun)

choco様から頂いたSSを掲載v 

* choco様から頂いたお話です。
  賢い弟に翻弄される兄と、敏い直也に問い詰められて冷や汗をかく麻理子が笑えます(おい)
  結局、最終的に直也の愛を勝ち取ったのは意外や意外・・・?











<なんで好きなの?>                     by choco様










①まずはお兄さんに尋ねてみよう!



「兄さん。ちょっと聞きたい事があるんだけど、いい?」
「なんだ。改まって」
「あのね。兄さんは麻理子さんの事がどうして好きなの?」
 直也はとても真剣な顔である。この時点で既に腰が退けていた直人だった。
 だが、兄は威厳というものを年少の兄弟に対し示さねばならない。
 なんとか踏み止まった。
「急にどうした?」
「急だと駄目なの?」
「いや、駄目って事はないが、物には理由があるだろ?」
「なにか理由がないと聞いたら駄目なの?」
 こうなると埒が明かない。
 常はおとなしい直也だが、その生地は強情で頑固な面があるのだ。
「わかりました。なんでも聞いてください」
 直人は諦めた。
「麻理子さんのどこが好きなの?」
「どこって言われても困るんだが。麻理子は面倒がない」
「それで?」
「なんでもやってくれる」
「そっか」
 直也は思案顔で肯く。
「つまり、主導権は麻理子さんが握ってるんだ」
「どういう意味だ?」
「じゃあ、次の質問ね」
「すみません。話が見えないんですけど」
「次って言ったら、次!」
「わかったよ。頼むから早く終わらせてくれ」
 弟の剣幕に気圧されてしまう情けない直人だった。
「兄さんと麻理子さんはどうして付き合うようになったの?」
「どうしてもなにも。なんとなく気が付いたら出来上がってたって感じだな」
「なにそれ。いつから付き合ってるの?まさか、いくらなんでもこれ位は覚えてるよね」
 直也が怖い顔で睨んでいる。
 直人は必死におぼろげな記憶を辿った。
「馬鹿にするな。ええと、そうだ。思い出したぞ。一月くらい前に停電があっただろ」
「うん。ぼくはお爺ちゃんのところに居たからよく知らないけど」
「あの時な。俺は麻理子と資料室にいたんだよ。あいつ手が足りないから荷物運びを
 手伝えって言ってきて」
「それで?」
「電気が消えたと思ったら遮蔽式の防火扉が下りてきて閉じ込められた。
 空調は止まるし、麻理子は泣き出して俺は途方にくれた」
「PKを使えばいいじゃない」
「電力はしばらくしたら自家発電に切り替わるから能力を使うなって麻理子が。
 その癖、麻理子は不安だから手を握っててくれだの、なんだかんだ泣き言を聞かされたんだぞ。
 俺だってあんな暗くて狭っ苦しいところに一秒だっていたいもんか」
 恋人との思い出を語っているとは思えぬしかめっ面で直人は力説する。
「吊り橋理論の応用か。さすがに知略に長けるよね」
 直也は実験動物を見守る研究員よろしく大きく頷いた。
「直也?」
「それで、その後すぐに麻理子さんと付き合うようになったんだよね」
「そうだが、どうしてわかるんだ?」
「わかるよ。言っとくけど、精神感応じゃないからね。じゃあ、ぼく用事があるから」
 遠ざかっていく直也の背中を呆然と見送りながら直人は呟いた。
「なんだったんだ?一体」












②麻理子さんと知的な会話を楽しもう!



「あら、直也君いらっしゃい。一人なの?珍しいわね、お兄さんは?」
 麻理子は満面の笑みで直也を迎えた。
「ごめんなさい。今日はぼくだけなんだ。ちょっと麻理子さんに聞きたい事があるんだけど、いい?」
「ええ、いいわよ。なんでも聞いてちょうだい」
「良かった」
 直也はニッコリする。
 それはとても可愛らしい様子だったのだが、なぜか麻理子の背筋を冷たいものが這い登った。
「あのね。麻理子さんはどうして兄さんの事が好きなの?」
「えらい直球で来たわね」
「いいでしょ。なんでも答えるって言ったじゃない。ねえ、兄さんのどこがいいの?」
「ううん、そうね」
 麻理子はこめかみを押さえて考えた
「色々あるけど、一番は御しやすい、ところね。これまでも付き合った人は結構いたんけど、
 どうもしっくりこないのよ。なんでだろって思ってたんだけど。私って年下っぽい
 シチュエーションの方が向いてるみたいなの。習うより、教える方が得意みたい」
「そっか。麻理子さんは才色兼備だから自尊心が高い傾向にあるよね。
 つまり、支配性も強化されやすいわけだ」
「ええと、直也君?」
 学童年齢の子供の口から発せられたとは思えぬ単語に麻理子は面食って言葉を失う。
「だけど、知的水準の高い女性の洗練されたアピールなんて兄さんに通じるはずもない。
 そこで、危機的状況を作り出して性的興奮状態を演出した。兄さんは単純だからイチコロだよね」
 麻理子は久しぶりに嫌な汗を掻いていた。
 中高一貫の有名校に受験した際に行われた口答試験以来の不快である。
「吊り橋理論って言うんでしょ。吊り橋を渡るような体験を共有した男女がストレスによる興奮を
 恋愛感情と錯覚する。この場合は、作為的に密室に閉じ込められたわけだけど」
「直也君。なにを言ってるのかな?」
「誤魔化さなくてもいいよ。警備会社の若い検査員と親しげに話してたって証言を得てるし。
 麻理子さんの魅力と話術を持ってすれば、これも簡単だったでしょ?」
 麻理子は天を仰いだ。実験対象に観察されていたのである。科学者としてこれほど滑稽な事は
 他にないと思われた。
「わかりました。観念するわ。確かに緊急時対処システムが有効かどうかテストするという名目で
 意図的に停電を起こしました。おっしゃる通りよ。でも、誤解しないでね。私の気持ちは本物なの。 直人の事を本当に愛してる。だから、きっかけが欲しかったの。これっていけない?」
「別に。ただ事実が知りたかっただけ」
「それで、直也君は満足した?」
「うん。満足した」
 直也の顔の中には、恋人との共通点は見つからない。
 似たところのない兄弟だ。
「私も質問するわね。直也君は私の事が嫌い?」
「よくわからない。でも、麻理子さんの優しくしてくれるところは、好きかな」
「そう。では、質問その二。直也君の話には難しい言葉がたくさん出てきたわね。色々と。
 誰かに聞いたのかしら?」
「研究助手の坂下さん」
「あのメガネ!」
「うん。他にもストックホルム症候群っていうのもあるよ。どちらか一方の強支配下におかれた
 男女が生存確率を高めるために」
「もう、いいわ。直也君。忠告するけど、坂下君はヘビーな連続殺人鬼マニアなの。
 あまり親しい交際はお勧めしないわ」
「わかった。じゃあ、僕もう行くね。付き合ってくれてありがとう。すごく楽しかった」
「私もよ」
 麻理子は笑顔で、手を振る直也を見送った。
「とりあえず、坂下をシメなきゃね」
 











③ハリィに相談してみよう!



「麻理子さんに嘘をついちゃった。だって、ぼくは麻理子さんの事が大嫌い」
 直也は犬のハリィの傍で膝を抱えていた。
「兄さんはもっと嫌い」
 ハリィは散歩の時間を主人に気付かせようと盛んに尻尾を振る。
「ハリィは誰か好きな人がいる?ぼくは、そういうのよくわからない。だって、愛って変わるんだ。
 不実な月なんだよ。ロミオとジュリエットもハムレットもオセロも最初は仲良くしてるけどすぐに
 上手くいかなくなるんだから」
 岬老人がセルバンテスのドンキホーテの次に直也に与えた書物はシェイクスピアだった。
 そこには、思春期の子供が求めるものが全て揃っていたからである。
 物語は、愛と暴力に溢れていた。
「ぼくは絶対に誰も好きにならないんだ。好きになったが最後もう憎むしかないんだから。
 そんなの嫌だ」
 直也の膝にハリィは前足を乗り上げて主人の関心を引こうと必死である。
「ハリィの事は大好きだよ。でも、ハリィは人間じゃないもの」
 ハリィの頭を撫でてやる。
「さっき麻理子さんがアイシテルって言った時、ドロっとしてて温かくて、なんだか気持ち悪かった。
 アレは普通の好きとは違うのかも。もっとベタベタしてる。だから、嫌いに変わるんじゃなくて
 憎しみになるのかな?」
 期待に目を輝かせてハリィは尻尾を振った。
「あーあ。ハリィと話ができたらいいのに。そしたら、もう兄さんなんていらないよ」
 ハリィは躾けられた幾つかの命令の他は人間の発する言語を理解してはいなかった。
 だが、飼い犬特有の真摯さで直也の質問に答えていた。
(ご主人様が大好き)







                                          おしまい

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EDIT  |  08:32 |  二次創作  | CM(10) | Top↑

2007.11/06(Tue)

リンクに「under the darkness」様、追加しましたv 

浅倉さん、こんばんは!
拍手コメント&BBSへのカキコ、ありがとうございます
お気に入りへの登録もサンクスです、
先程、拙宅のリンクにも浅倉さんちのブログを追加しました
相互ということで、どうぞよろしくですv

や、なんつっても、セーラー服な直人っスね、うひゃひゃv←相当気に入ったらしい
EDIT  |  22:31 |  交換日記  | CM(1) | Top↑
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