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2008.07/12(Sat)

アニバーサリー企画第25弾! (chocoさん作品ⅩⅣ) 

           2007.12~?〈NIGHT HEAD〉アニバーサリー企画





〈ファイアボール +NIGHTHEAD〉 廉価版②



「シシカバブー。シシカバブーはどこだ?」
「また変なニックネームかよ。俺は、ゲデヒトニスだって」
 広間に入って来た直也を直人はうんざりと迎えた。
「違うよ、兄さん。『はい。お嬢様』でしょ」
「はい、お嬢様」
 直人は渋々答えた。
「よろしい、シシカバ。実は、ぼくね。メイドさんが見たいんだ」
「メイドさん?なんだ、それは?」
「四万八千年くらい前にアキハバラのメイドカフェってところに生息してたんだって。兄さんは見たことある?」(ファイアボールの世界では軽く二万年ほど人類とロボットが戦争状態にあるらしい)
「ちょっと待て」
 直人が手を叩くと広間の天井から情報伝達用のケーブル端末が伸びてくる。
「ただ今お屋敷の映像データベースを検索しております」
「すごい。まるで双海みたい」
「おお!これは愛らしい!」
 ゴーグルタイプのスクリーンを確認して直人が感嘆の声を上げた。
「そうだよ。愛でて良し。食べて良しなんだ」
 直人はゴーグルを外してまじまじ弟の顔を見た。
「愛でるのはわかるが、食べる方はおまえにはちょっと早いんじゃないか?」
「失礼な事を言わないでよ!もうビデオ屋のアダルトコーナーに行ったって怒られないし、女の子の一人や二人。どうってことないんだから!」
「左様でございますか」
 性質の悪い笑みを浮かべた直人を直也は睨みつける。
「なに、その言い方」
「台本通りだ。文句を言われる覚えはないぞ」
「もういいよ!早く映像を見せて」
 壁面一体型の大型スクリーンを起動させようとした途端、室内の灯りが一斉に落ちる。
「停電?」
「らしいな。時期に自家発電が動くはずだが」
「なかなか点かないね。なんか」
 直也は直人の傍に寄った。
「ちょっと怖い」
「怖いのか?」
「違うよ!兄さんが怖いんじゃないかと思っただけ!」
「左様でございますか、お嬢様。お気遣いありがとうございます」
 直人が弟の肩に手を回す。
「本当に怖くないから」
「わかってる。それより、随分、時間を食うな。これじゃ、懐中電灯でも探した方が早いぞ」
「駄目だよ!ハイテクロボット二人のシュールでドライな会話劇なんだから。そんなアナログな解決法じゃ視聴者が納得しないよ」
 暗くなると二人の声は自然と潜められた。
「あのさ。自家発電の機械ってどこにあるの?」
「インフラ関係は地下だろうな。メンテナンスの都合もあるし」
「地下なんてここより暗いよね?」
「そうだな」
 直也のため息が小さく響く。
「台本の下読みをしておけば良かったな。これからどういう展開になるんだ、直也?」
 返事がない。目をやると直也は気持良さそうな顔で眠っていた。
「ってなんで寝てんだよ。この先どうするんだ?起きろ!直也」
 直人に寄っかかっているとはいえ、突っ立ったままでよく眠れるものである。
「おい!まさか今回はこれで終わりか?さすがにゲストのお嬢さん方や優しい管理人のお二人も許してくれないと思うぞ!」
 軽く揺すってみたが、直也はなんの反応もない。
「エロなしオチなしじゃ不味いだろ?俺は知らないからな!」
 闇に包まれた広間に直人の大声が響くばかりであった。





終劇(え?)
EDIT  |  08:18 |  二次創作  | CM(4) | Top↑

2008.04/14(Mon)

アニバーサリー企画第24弾! (chocoさん作品ⅩⅢ) 

           2007.12~2008.03〈NIGHT HEAD〉アニバーサリー企画



本篇の背景を簡単に説明します。(と言いますか、一回見ただけなので正しい理解かどうかは疑問でございます)
宇宙のどこかにあるロボットに支配された惑星。
広大な城の中にブリューゲル家の当主ドロッセルと執事のゲデヒトニスが住んでいます。
ドロッセルは最新型のヒューマノイドタイプ、ゲデヒトニスは旧式の重機タイプ(工事現場のクレーンとかみたいな)のロボットです。
現在、人類(レジスタンス?)と交戦中ながらも至って平和そうな二人が会話劇をします。
配役はブリューゲル家のお嬢さまドロッセルを直也、ゲデヒトニスを直人でお送りしたいと思います。



〈ファイアボール +NIGHTHEAD〉 廉価版①





「兄さん!じゃなくて、サンチョパンサ!サンチョパンサはどこだ!」
 広間に入ってきた直也は大声で使用人を呼びつける。
「なんだよ。サンチョパンサって?俺の役はゲデヒトニスだろ?」
「たぶん家来に勝手な名前をつけてるんだよ。すごくタカビーなお嬢様役だもん」
「先が思いやられるな」
 直人はため息を吐いた。
「台本通りなんだから仕方ないよ。ぼくだって好きでやってるわけじゃないんだから、もう邪魔しないでね!ええと」
 台本に従って、足を肩幅に開いて腰に手を当てる。とても偉そうだ。
「せんだって、『アーク』の軍隊が屋敷に攻め込んできた件だけど」
「ああ。死ぬかと思った」
「そうだね」
 直也は腕を組んで頷く。
「でも、ぼくは『アーク』と仲直りしたいと思うんだ。どうかな?」
「直也、本気か?!あんな奴等と」
「兄さん、台本!」
 仕方なく直人も台本を開いた。
「あー、お嬢様。ご立派になられて。『アーク』との戦争終結は今は亡き先代の悲願でございました」
「棒読みになってるよ」
 直也が注意する。
「煩い!これが限界だ」
「もう、すぐ怒るんだから。じゃあ、さっそく『アーク』との停戦協議のセッティングよろしく」
「さすがでございます、と。既に『アーク』の言葉まで学ばれましたか?」
 広間を後にしようとしていた直也は振り返った。
「なに?」
「『アーク』の言葉です。彼らの言語体系は我々とはいささか異なっております」
「初耳だね。どう違うの?まさか、ロンゴロンゴとか?」
 直人は、手に持っていた革表紙の分厚い大型本を開く。
「違う。直也こそふざけるなよな。俺だって嫌なんだ」
「はあい」
「さっさと終わらせるぞ。彼らは、我々とは違ってとても選民思想が強い。それが言葉にも影響を与えているのです」
「差別は良くないね」
 直也は首を傾げた。
「幸い、ここに御厨が収集した『アーク』の会話サンプルがあります。まず、挨拶から」
「挨拶は大事だよね」
「霧原直人。霧原直也。おまえたちは予知の世界にとって不確定要素だ」
 直也は思い切り直人の足を蹴飛ばす。
「イッテー!なにするんだよ!」
「台本を見て。蹴飛ばせって書いてあるでしょ。それに今のなに?挨拶って感じじゃないし、すごい上から目線じゃない。微妙にムカつくよ!」
「まあな。あの婆さんもタカビーじゃ負けてないからな」
 直人は直也の顔を見た。
「なに?続けてよ」
「次は日常会話だな。『人類の殆どが百匹目の猿ですよ』」
 今度は直人の足を踏みつける。
「痛!止めろよな。暴力反対!」
「だから、台本通りなの。大体、坂口の説教なんて一度で充分。二度も三度も聞いてられないよ。ちょっと、それ貸して」
 革の表紙の大型本を直人から取り上げた。
「もう少しマシなのないの?ええと」
『与えられたものだという自覚を持て』
『吸収、または、消去』
『あの時はエネルギースポットだったからね』
「なにこれ?なんで全部、見下ろしてる発言なわけ?しかも、東京タワーの特別展望台より高いところからじゃない」
「直也。今のは少しわかり辛いぞ」
 とりあえず直人の発言は無視して、直也は肩を落とした。重たい本を直人に返す。
「とにかく腹に据えかねる。『アーク』との共存は無理みたい」
「最初から諦めろよ。どう見ても可能性ゼロだぞ」
 本をめくっていた直人は紙面を叩いた。
「これなんか、どうだ?『直也さあん。来てえええん!』」
 直也のアッパーカットが直人の顎に炸裂する。天国を見た顔で直人はレアメタルの床というマットに沈んだ。(昭和のアニメをご存知の方は『あしたのジョー』風演出のスローモーションでお楽しみください)
「こんなこともあろうかと思って、ボクシングを習っといて良かった。護身術って大切だよね」
 拳を摩って顔をしかめる。素手だったので少し痛むのだ。
「前言撤回!今後も『アーク』との戦争継続を宣言する。以上!」
 直也は靴音を響かせながら広間から退場する。
「じゃあ、兄さん。後で部屋まで紅茶を持って来てよね?って聞こえてないか」
直人の再起動はエラーの大量発生による修復作業により半日を要したという。



終劇

EDIT  |  07:36 |  二次創作  | CM(4) | Top↑

2008.03/23(Sun)

アニバーサリー企画第23弾!  (浅倉りゅぅさん作品Ⅳ) 

           2007.12~2008.03〈NIGHT HEAD〉アニバーサリー企画


           バレンタイン01


EDIT  |  22:39 |  二次創作  | CM(3) | Top↑

2008.03/22(Sat)

アニバーサリー企画第22弾!  (chocoさん作品ⅩⅡ) 

           2007.12~2008.03〈NIGHT HEAD〉アニバーサリー企画





<聖バレンタインの憂鬱> 後編
※ 懲りずにラブコメに挑戦。有名菓子メーカーの回し者ではありませんので、あしからず。(汗)



「ありがとう」
 丁寧に包装紙で包まれた小さな箱を受け取った倉橋加奈子はニッコリと微笑んだ。
「それで、加奈子。なんていうか」
「いいの。『彼女』がいるんでしょ。あれは父が会社でもらってきたチョコレートを
 転用しただけ。日頃の感謝の気持ちです」
「そ、そうか。俺はてっきり」
 直人は決まりの悪い思いで頭を掻いた。
「残念でした。直人はモテるもんね」
「もういいだろ。悪かった」
 加奈子は吹き出して、上背のある直人の肩をプレゼントの箱で叩く。
「ううん、嬉しい。お金を使わせちゃってごめんね。これ開けていい?」
「ああ」
 中身は焼き菓子だ。加奈子は驚いて直人を見返す。
「アンテノールのマドレーヌじゃない。これ好きだって言った?」
 直人は肯いた。実際に覚えていたのは直也だが、わざわざ教える必要もない。
「結構、細かいのね?意外」
「煩いぞ。気に入らないなら返せ」
 伸びてきた直人の腕から慌てて菓子の箱を避難させる。
「駄目よ。もう、これは私のもの」
 間近にある直人の存在を加奈子は楽しんだ。
 これは恋だろうか、といつも思う。直人が傍に来ると加奈子は発情する。
 紛うことなき厳然たる事実だ。
 野生動物であれば疑うことなく恋愛であろうが、出来損ないの人間という種に
 おいてはいかがなものか。
「絶対に返しません」
 甲高い声で悲鳴を上げる自分を加奈子はいやらしいと思った。
 しかし、否定するつもりもない。
「勝手にしろ」
 直人は呆れて加奈子の隣に腰かけた。加奈子と顔を見合わせて同時に吹き出す。
 人気のない実験準備室で二人は予鈴が鳴り出すまで話し込んでいた。

「どうも」
 試薬を渡す加奈子に直人が礼を言う。
 加奈子の直人への第一印象は、一目惚れなどという生易しいものではなかった。
『これがあの女の自慢の彼氏か』
 極めて冷徹な事実確認であった。
「ねえ。次って神谷の数学だよね。あいつ加奈子に気があるんじゃない?」
「まさか。あの先生。三十は越えてるでしょ。気持ち悪いよ」
「ええ!あれで結構、人気があるんだよ。バレンタインにチョコをあげる子もいるし」
 加奈子はひとつ離れたテーブルにいる麻理子を眺める。
 自分の美しさに微塵の疑いも持っていない高慢な横顔だ。
「ちょっと渋いしさ」
 加奈子の目から見ても麻理子は完璧である。血肉で作られているとは信じ難い、
 傷ひとつない肌はチタン合金の骨格を合成樹脂で覆ったようだった。
「興味ない」
 なぜ麻理子の事がこれほどまでに気になるのか。加奈子は自分でも分析できない。
 高校に入学して以来、加奈子は容姿においては勿論、あらゆる面でことごとく
 麻理子と比べられてきた。
「ハードルが高過ぎなんだよ。加奈子は」
 表面上は、双方とも無視を決め込んでいる。
「ねえ。霧原君もそう思わない?」
「そんな事はどうでもいいからちゃんとやれよな。授業中だぞ」
「いやん。怒られちゃった」
 友人の声は、先刻とはトーンが一オクターブは違う。好意を持っている相手に対する
 女の自然な反応だ。
 自分でもやっているわけだが、まったく持って滑稽である。
 理性も本能も同じ目的、つまり生存と繁殖のために働くものだ。しかし、理性が本能を
 批判するのはなぜか。どういう役割を持っているのか加奈子は不思議である。
「加奈子」
 直人の声で加奈子は我に返った。
「どうした?」
「ごめん。これで全部済んでる。後は数値を合わせるだけかな?」
 訝しげな顔で直人が答える。
「範囲内だ」
「じゃあ、後はレポートだけ」
「それが面倒なんだよね」
 友人の言葉を聞き流しながら、加奈子は思う。
 麻理子でも泣く事があるだろうか。自分を飾るためではなく、心の底から絶望して
 涙を流すだろうか。
 その時こそ加奈子の中にある疑問がすべて解ける。そんな気がした。

「おまえのせいで恥を掻いたぞ」
 帰宅した直人は開口一番そう言った。
「加奈子は俺の事なんかなんとも思ってないんだ。おまえが変な気をまわすから
 無駄な出費だ」
 リビングの椅子に乱暴に鞄を置く。宿題をしていた直也は顔を上げて兄の顔を見た。
「加奈子さんがそう言ったの?で、それを信じたの?」
「本人が言うんだ。間違いない」
 直也はため息を吐かざるを得ない。他人の心の機微にこれほどまでに鈍感になれるのも
 一種の才能だ。
「なんだ?」
「もういいよ。勘違いしてすみませんでした」
 直也は席を立つ。
「直也?」
「エクレアがあるんだ。母さんが二人で食べなさいって」
 菓子折りを持って戻ってきた。
「あと、これ。食費をあげてなかったからって」
 茶封筒の中に紙幣が入っている。
 母親は掃除と洗濯に加えて、こういった気遣いをみせるが直人にじかに渡そうとは
 しなかった。その他のあらゆる面で直人は母親に避けられていると思う時がある。
 それでいて、直人を見る彼女は、母親とは思えないような不可思議な表情なのだ。
 まるで、直人を通して他人の面影を追っているような様子である。
「オアフのだよ」
 蓋を開けて直也が箱を差し出す。だが、直人は覗き込んだだけで手を出さなかった。
「俺は後でいい」
「そう?」
 直也は遠慮なく自分の分を口に運ぶ。
 弟が食べているのを見ると、とても美味しい食べ物なのではないかと思わされるが
 実際に味わうとそうでもない。直人はこれが昔から不思議で仕方がなかった。
「なあに?兄さんのはこっちだよ」
 菓子折りを押して寄越す直也に手を伸ばして口の端についているチョコレートを
 拭ってやる。
「兄さん?」
 親指についたチョコレートを舐めてみたが、やはり普段と同じ味だ。
「味覚の形成には経験が重要な要素だが、俺と直也はあまり差はないはずだよな。
 どうしてこうも嗜好に違いがでるんだ?」
 同一の両親からは現れるはずのない遺伝子座の決定的な差異か。
 麻理子の話が正しいのか。
 離婚争議の最中に父は一度だけ母を責めた。
『本当に二人とも俺の子供か?』
 あの時の母の顔は忘れられない。
「馬鹿馬鹿しい」
 自分で味覚は経験則によるものだと断じたではないか。自己矛盾にも程がある。
「なに言ってるの?意味がわかんないよ。それと今のだって、ぼくのなんだから
 勝手に食べないでよね!」
 直人は箱を押し返した。
「これ食べていいぞ」
「本当!なんで?お腹空いてないの?病気とか?」
「違う。俺はデリケートなんだ。精神的ストレスで食欲が失せた」
 鞄を掴んで立ち上がる。
「なにそれ?夕食は?」
「いらない。直也の好きにしろ」
 なぜか機嫌の悪い兄の背中を直也は見送った。

「うーん」
 ケータリングのメニューを一通りめくった結果、直也は宅配ピザをとることにした。
「すみません。ダブルチーズ。ペパロニは抜いてください。はい、お願いします」
 携帯の通話を切断する。メールに気付いて直也はキーを操作した。
「瑞樹ちゃんだ」
『直也君。今、なにをしてますか?』
 バレンタインのメッセージカードで遊園地に誘ってくれた女の子である。
「ええと。夕食のピザを頼みました、と」
 送信ボタンを押した。宿題を再開してしばらくすると、またメールが着信される。
『おいしそう。私はもう食べ終わりました』
 先週の土曜日に瑞樹の友人と直也の友人を混ぜた男女四人で映画を見に出かけた。
「なにを食べましたか?献立は?」
 瑞樹の父親は公務員で毎日判を押したように定刻に帰宅するという。
 母親は今時、珍しい専業主婦でおやつまで手作りしてくれるのだそうだ。
『普通です。なめこのお味噌汁とカジキの焼いたのとほうれん草のお浸し、あとポテト
 サラダと豆苗入りのだし巻き卵も食べました。だし巻き卵はお母さんの得意料理です』
「すごく美味しそうですね、と」
 直也は心からそう思った。
 最後に味噌汁を口にしたのがいつだったか容易には思い出せない。
「でも、全然、普通じゃないんだけど」
 それとも、自分の状況がおかしいのか。
 直也は食卓を眺めた。かつては、ここに家族がいた。しかし、今は直也だけである。
「仕方ないけどね」
 直也が触れることを許された小さな世界の中で甘いものは菓子だけだと思い知らされて
 いた。だから、菓子が好きなのである。
 携帯の着信履歴の中から瑞樹の番号を探す。
 回線が繋がると同時に直也は彼女の名前を呼んだ。
「瑞樹ちゃん」
『直也君!どうしたの?』
「急にかけてごめんね。今、大丈夫?」
『うん、平気。直也君からかけてくれたの初めてだよね?すごく嬉しい』
「そうだった?」
『そうだよ!だから、直也君は綾子ちゃんの方を気に入ったのかなって思ってた。
 綾子ちゃんは可愛いし』
「それはないよ」
 母子家庭の綾子では、直也の理想にとって適当でない。幸せな家庭の虚像を求める
 彼の好みに合わないのだ。
『本当?じゃあ、今度は二人で出かける?』
「いいよ。どこに行く?」
 愛想良く瑞樹に応じながら手元では宿題を仕上げる。
『遊園地に行きたい』
 直也は映画館で隣に座っていた瑞樹のことを考えた。長い髪に包まれた顔は頬も唇も
 柔らかそうで傍に寄ると菓子のような甘い匂いがした。
『瑞樹ね。昨日、春物のワンピースを買ってもらったの』
 女の子は甘い味がするのではないかと思った。
 それで、直人は菓子を食べる必要がないのだ。そうに違いない。
「リボン」
『え?』
「一緒に出かける時、リボンをつけてきてくれない?」
『いいけど。直也君はリボンをしてる子が好きなの?』
 菓子は包装紙に包まれて、リボンがかけられているものだ。
「うん。大好き」
 直也は笑顔で答えた。



END
EDIT  |  20:48 |  二次創作  | CM(3) | Top↑

2008.03/22(Sat)

某TV局「めざまし土曜日」で… 

鎌倉観光案内のレポーターが入った洋食屋さんのマスターが
お店自慢のビーフシチューの食べ方を懇切丁寧に説明した末に
「はい、あ~ん」
苦笑いしつつ、あ~んして食べさせてもらう女子レポの図を見て、
即座に脳内兄弟変換……

「はい、あ~ん…」
困惑しつつも、口を開けて食べさせてもらう直也、
それを見た直人 間髪入れずテーブル返し。
もちろん、PKなので周囲は何が起こったのかわからず、唖然騒然。
直也、そそくさと兄の袖をつかんで店を出る。
後には、オムライスを頭からかぶったマスター、の図。

……スイマセン、とことん腐りきってます
ちょっとカマっぽい女性っぽいマスターは、三雲か曾根崎で(殴)
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